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今週のアルバム10選
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今週のアルバム10選
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882. 失恋船長 (2025-07-28 04:11:01)

『おやすみ前にブラックサバス』


①CROSS PURPOSES
モダンになったとか言われたアルバム
でもモダンヘヴィネス系と言われるシアトルサウンドに
影響を与えたのがブラックサバス
なぜモダンになったと言われたのか個人的には意味不明だった
実にサバスらしいアルバムだろう
サバスそのものでしかない
トニー・マーティンでオジー風味のアルバムを作っただけである
ヴォーカルのメロディラインが変わればアレンジも変わる
だから雰囲気はガラリと変わる
狙ったよね
この音をさ








②FORBIDDEN
ドラムはコージー・パウエルという奇跡のラインナップが揃うも
プロデューサーがアイス・Tというのが許せないというか
ヘヴィメタルの重鎮の作品にラッパーがプロデューサーだとと
聴く前からボロカスでした
そこに日本一権威ある雑誌からもNOを突きつけられたら
それに続けとばかりに愚か者達が踊る踊る
このアルバムを聴いてサバスらしさがないとは全く思いません
なんなら前作よりも初期の作風ですよね
多様性の時代がやってきた今
今作ほど見直されなければいけないアルバムはないでしょう










③SEVEN STAR
アイオミのソロ作がウルトラCでサバス名義に変更
金儲け主義もマネージャー&レコード会社はアーティストを平気で殺すね
サバスらしくないとか文句を言われる始末ですが
ソロが前提なのでらしくないのは当然
しかし今作は紛れもなくアイオミギターが炸裂
むしろ曲調の幅が広がった事でよりアイオミギターが強調された
フレッシュな感性に彩られた力作
グレン・ヒューズの歌声も期待に応えた
次作も聴きたかったがグレンの悪癖でツアーはレイ・ギランと
そして様式美サバスが誕生する
今作はそういう意味でも転換期に当たる一枚だ





 
④HEAVEN&HELL
オジー脱退というピンチを救ったのはロニー・ジェイムズ・ディオ
アイオミとロニーの強力な個性が重なる事で
高貴な暗黒様式美サウンドが形成された
タイトルトラックの凄みに震えるが
アルバム自体完成度が高く
新しい感性が加わることでサバスのカタログの中でも異彩を放っている





⑤BONE AGAIN(DELUXE EDITION)
イアン・ギランを意識した爽快なスピードナンバーもあるが
毒気満載の曲もありサバスらしさはキープ
その異種格闘技戦とも言える組み合わせは絶妙な駆け引きを行っている
ロニーはオジーの曲を歌わないが
ギランは歌ってくれた
2枚組のDISC2では当時のライブを堪能出来る
奇跡の組み合わせだよね
合わない瞬間はあるんだけどね




883. 失恋船長 (2025-08-20 01:16:46)

『夏をぶっとばせ昭和ジャパニーズメタル』


①Zadkiel - Zadkiel
2006年にリリースされた幻の音源を発掘した一枚
ジャパニーズブラッケンドなスピードメタル
音質の悪さなど気にさせない勢いとオリジナリティがある






②Crowley - Whisper of the Evil
Keep It True にも招聘されたジャパニーズサタニックメタル
復活後は精力的に活動
この初期の音楽性を詰め込んだ初期の傑作








③Ark Storm - Beginning of the New Legend
ネオクラ様式美バンドの決定版
太田カツのクラシカル超絶テクニックを軸に
腕利きメンバーが完全サポート
佐々井康夫のマイルドかつクリアーな歌声
あの中音域はとても魅力的ですね





 
④WILD FLAG - WILD FLAG
山本恭司が見つけたのは野人的なドラミングを轟かした
満園庄太郎そしてベースはイケメンの弟という兄弟がリズムセクション
当時は怪獣兄弟なんて呼ばれていましたね
古き良きハードサウンドの復権
山本恭司が選んだのはVではなくBだった




⑤凱旋MARCH - 闘魂行進曲
漢の闘魂メタル
その生き様を激しいサウンドに乗せ
濃厚な世界観を演出
メタルの美味しい部分を凝縮している
ニッポンのメタルとは
こういうバンドを指すのだろう




884. 失恋船長 (2025-08-21 10:59:15)

『夏をぶっとばせダイハードジャパニーズメタル』


①AIRRAID - Armed Children
青春時代を支えてくれた国産スラッシャー
結局メジャーデビューの夢は叶わなかったが
思い出は色あせない
ベトナムみたいにウルトラCで音源が世に出るパターンもあるので
密かに期待をしております






②Genoa - The End With Begin
独自でイベントなどを開き国産ハードシーンを支えた彼等
ハードコアファンからもスラッシュメタルファンからも愛される
真正クロスオーバーサウンドを轟かせた
今日までごく一部のマニアにしか知られていないのは残念でならない
METALLICAサイコー
いつものMegadeathですと大嘘をこく知ったかぶり連中には出会うが
彼等の口からゲノアの名前が出ることは永遠にない
BURRN!低評価は仇となったろう
口惜しい
ワシはこの野心に満ちあふれた20曲で40分チョイのランニングタイムに
詰め込まれた熱意に耳が奪われる








③VIETNAM - Bad Symptom-Discography Pt.1
イタリアのレーベルからデモ音源を詰め込んだコンピ作が登場
日本人のバンドなのにイタリアからって
複雑ですが海外から認められたという事に胸を張れますね
ダイハードなハードコアパンクスメタルが好きなマニアならば要チェックですよ
海外から認められる音出してますからね
売り上げランキングでは語る事が出来ないメタルの魅力
その芯の部分に触れてください
わしゃそういうヤツしか信用せん
メタルじゃないけど愚鈍とか懐かしいなぁ
ハードコアパンクスの友人から教えて貰った青春時代
あの頃が一番音楽を聴くのが楽しかったよ









 
④V,A - Skull Smash
国内の地下メタルが揃ったコンピ作
有象無象のバンドと思われるだろうが
あの時代の国産ハードシーンを体感した猛者ならば
ここに連なるバンドに涙するだろう
思い出す青春時代
ワシの友人がKILROYのヴォーカルの人に遭遇した話を
テンションマックスで語ってくれた
無理矢理ライブに連れて行かれた思い出
オジサンになると染みてくるよ




⑤Dementia - Dementia Live!
今となってはスーパーロックグループですよね
でも一番の功績はハリーさんがユナイテッドに加入したことも
沢田泰司がRAYと名乗って参加した事ではなく
小杉さんがハウリングブルを立ち上げた事だろう
この国産スピードメタルを是非とも聴いて欲しい
そして小杉さんにはディメンシアの音源を揃えたコンピ作を作って欲しいねぇ
まさかの再結成とかさ




885. 失恋船長 (2025-09-02 00:15:41)

『夏をぶっとばせダイハードジャパニーズメタル』


①Subhumanrace - Screaming,Hate is Rising
ヴォーカルが絶叫系なので好みが分かれる
日本人らしいメロセンスもギリギリでイモ臭い
そこが評価を分ける最大のポイント
こうなるとシージャ率いるVOLCANOの凄さに身震いさせられた
あそこまで極めたのは大変だったろう





②Jurassic Jade - A Cradle Song
このバンドの出会い
それは3曲入のEPにおける衝撃
今なおモデルチェンジを繰り返しながら
人間の暗部に容赦なく触れていく
昔ある曲の歌詞で”こすれこすれ猿をこすれ”で爆笑したという
語彙力の低い人間に出会ったことがあるのだが
ああいう輩には一生彼等の音楽性は届かないだろう









③Gabish - The End Of The World
1995年に待望の1stをリリースした
もし彼等が80年代のアルバムを世に送り出したならば
どうなっていたのか
音楽性も含めもっと違う形だったかも知れない
このアルバムを聴くとバンドメンバーのバックボーンを思い出す
TVチャンピオンの激辛選手権で優勝している場合じゃないぞ











 
④LIP CREAM - Kill Ugly Pop!
ハードコアパンクスとスラッシュメタル
地下で交差する音楽性
界隈では賑わっていましたね
それが80年代ですよね
激しいのがお好みの方は是非ともトライしてください
リンダリンダはパンクじゃないでしょ




⑤Casbah - Infinite Pain
インディースシーンではその名を知らぬモノはいないと
言わせるほど勢いがあった彼等
OUTRAGEやUNITEDの次は彼等だと思っていましたね
正直彼等よりも先にフルアルバムをどこぞかのレーベルからリリースするもんだと
思っていましたからね
このデモには相当お世話になりました
今なお首の疼きが止らんダイハードサウンドにウネリます




886. 失恋船長 (2025-09-03 04:30:07)

『残暑をぶっ飛ばせ主役は俺だ』


①Alcatrazz - No Parole from Rock 'n' Roll
音源が届く前はグラハム・ボネットのバンドという紹介だったが
蓋を開けてみてビックリ
だれだこの独創的なギターテクニックを披露するギタリストは
ジミー・ウォルドーとゲイリー・シェアにとってはしてやったりだろう
クラシカルなフレーズは水晶の如き繊細さと煌びやかさがあると絶賛
聴き手も納得の大興奮となった
グラハムのJET TO JETやTO YOUNGで存在感を見せたが
主役は完全にイングヴェイである
一部のセンスの欠片もない批評家&ラジオDJからは感情のないテクニックのひけらかしと
無能な批評を行い信頼を失ったモノいる
今聴いてもこの美旋律を規格外の高速プレイで弾き倒す
しかも繊細なタッチでだ
彼がいかに正確無比なプレイを行っているのか驚嘆である
グラハムを脇に追いやったイングヴェイ恐るべしである
センスって重要だよな
批評家に乗っかり引っ込みのつかない人生だけは送りたくない






②Alcatrazz - God Blessed Video
スティーブ・ヴァイという天才がメタル界隈でも認知された一枚
イングヴェイと比較されたのは心外だったろう
彼は全く違うアプローチで多くのギターキッズをノックアウトした
前作で主役を奪われたグラハム・ボネットも躍起になっていますよ
それでもヴァイの超絶タッピングを味わえるオープニングナンバーや
疾走ナンバーのストリッパーはヴァイの独壇場
気がつけばジミー・ウォルドーとゲイリー・シェアそしてヴァイにより
やりたい放題である
曲も書けないグラハム・ボネットでは仕方が無いけどね
過大な評価を受けるグラハムだが
彼は歌うだけだ










③Ozzy Osbourne - BILZZARD OF OZ
オジー・オズボーンという強烈な個性
あののっぺりとした歌声は一度聴いたら忘れられない
歌が上手いと評価された事はない人生だったが
キャラクターがそれを補った
しかし今作を彩るのはランディ・ローズであろう
I DON'T KONWのリフなんて教科書だもんね
ランディのセンスが爆発したのはMR.クロウリーでしょう
1stソロと2ndソロの対比
あの狂おしい旋律に胸焦がれます
主役はランディ
オジーがもうチョイ表現力のある歌い手ならばね
人気投票じゃないで
実力無き者を知名度で持ち上げることは出来ない











 
④DEEP PURPLE - BURN
無名の新人デイヴィッド・カヴァーデイル
少々野暮ったいブルース系のシンガーなのだが
そのキャリア不足を尻目に圧倒的な存在感を放つのが
グレン・ヒューズ
ホント容赦無しに実力差を見せつけてきます
表題曲BURNのグレンのパートが大好きですね
それ以外でもグレンは良い仕事をします
ベースも個性的で新生パープルサウンドに貢献
グレンなくして今作は成立しないというパートが多い
カヴァーデイルだけでは頼りないのだ
You Fool No Oneとかもグレンだよね
Might Just Take Your LifeもLay Down, Stay Downも
Sail Awayもグレンがいるからカヴァーデイルが生きる
ちなみにMistreatedもグレンが歌うソウルフルなヴァージョンの方が好きですね
グレン・ヒューズ恐るべし



⑤Ran - Burning
RANこと松川敏也のソロアルバム
ランディ・ローズに捧げた一枚としても話題
そして無名の覆面新人ヴォーカル
それが現B'zのシンガー稲葉さん
クレイジー・タイガーというクソダサい名前で活動させられた黒歴史
このソロも長く活動した分けではないのだが
松川敏也というテクニカルなギタープレイヤーを尻目に
クレイジー・タイガーはギリギリ崖っぷちでハイトーンを披露
本人としては納得していないパートもあるだろうが
ここで聴ける命を削ったパフォーマンスはもっと評価されるべき
どういう分けか一度も再発されたことがない幻の一枚
都市伝説では稲葉さんが権利を買い取ったと言われている
もしそれが本当ならば是非とも再発して欲しい
若気の至りもあるだろうが捨て置くのは勿体ないよ




887. 失恋船長 (2025-09-03 15:13:52)

『残暑をぶっ飛ばせ俺のジャパニーズメタル』


①VOLCANOl - MELT
男泣きメタルの最高峰に位置する国産メタルバンド
北欧でも英米でもない日本人だからこそ
胸に迫る哀愁美
このこみ上げる激情に胸が焦がれます
海外のダイハードなファンに届いて欲しい
大和魂メタルの真骨頂
この混じりっ気無しの任侠メタルを全身で浴びてくれい





②中村達也 - Turn On The Light
メロディックロックの名盤中の名盤
BLINDMANのブレインであり希代のメロディメイカー
中村達也のソロアルバム
腱鞘炎に耐え作り上げたとは思えない
魂の籠もったメロディを紡ぐ天賦の才に唸ります
YouTubeでも拾えない激レア盤ですので
見かけたら迷わずゲットでしょうね








③LOUDNESS - Sunburst~我武者羅
最高にカッコイイ部分とやり過ぎな面が同居した
ニッポン人によるニッポンのメタル
我武者羅というサブタイトルがシックリくる
THEラウドネスサウンドがテンコ盛り
なにも2枚組にしなくてもと思うが
その濃密な世界を喰らわしてくれて
今が全盛期と言える成熟しきったバンドサウンド
遊び心も満載で胸熱である
樋口宗孝も安心しているだろう




 
④JURASSIC JADE - GORE
黒く濁った激音メタル
吐き出す呪詛に毒される
刺激的かつ独創的な歌詞はミステリアスな世界観を増長させ
知的好奇心も刺激する
この野蛮で暴力的なサウンドは脳髄に響くだろう
凄まじいバンドサウンドだ
今聴いても十分に興奮させる



⑤Maverick - Under Fire
彼等のライブを観た後
速攻購入したデモテープ
2曲入だったが男心をくすぐるメロディ
その叙情的なメロディが鋼の精神性を伴い
武装した男泣きメタルに胸が熱くなる
共に練り直され1stアルバムに収録されるのだが
個人的にはこのデモヴァージョンが身体に馴染んでいる




888. 失恋船長 (2025-09-09 00:14:59)

『残暑をぶっ飛ばせLIVE盤』


①TURBO - The History 1980-2005
TURBOの歴史を網羅したベストオブベストな音源集
新旧の魅力をギュッと詰め込んだ激レア盤
東欧のレジェンドバンドによる圧巻のパフォーマンス
選曲の良さも手伝い興奮の坩堝ですよ
2005年のイベントもスゴイが
昔の映像を堪能できるのも魅力
日本にいてはまだまだ未開のポーランドのメタルシーン
ミュージックライフや渋谷陽一のラジオをパクっていては
絶対に知り合えないバンドであろう




②Black Sabbath / Blue Öyster Cult ー Black & Blue
ブラジル盤の怪しげなDVDが2004年にリリースされましたが
国内版のリリースがないのが残念
ワタクシもビデオテープをデジタル化して所持しているだけなので
もうそろそろ正式な作品が欲しいのだが
ロニーも死んだしブラックサバスって名乗るのが権利の関係でムズイんだよな
この作品両者の良いとこどりで見る価値あるんだけどな
ヴィーニー・アピスのシャープでメタリックなドラムがモダンさを加えましたね
ロニーとオジーを比較するのは論外
キャラと実力者
どっちが上かなど無用
ロニーが参加することで一段上のバンドになりましたね








③TESTAMENT-Live At Dynamo Open Air 1997
曲数もすくないけど1997年の彼らの雄姿を拝める貴重なテイク
先行公開した曲もあるし
お楽しみ感はある
彼らのようなビックネームでも持ち時間は少なかったということですね
妙に生々しい音像がリアルなライブ盤だということを物語っています
こういうのが好きな人も多いでしょう
マニア泣かせですよね
個人的には避けてきた時代の大人だけに感慨深いものがあります











 
④RAINBOW - JAPAN TOUR '84
オーケストラとの共演も果たした渾身のライブ
個人的には素晴らしいショーだったのですが
やっぱりジョーの腰からぶら下げているものが
手拭にしか見えないのが欠点
日本人以外の人はそう感じないでしょうけどね
このラインナップがこれで終わりとは考えられませんよね
それくらい充実したショーでした





⑤Bonfire - Fireworks Still Alive
名盤を中心とした貴重なライブ
少々曲数が多いのだが
ある意味ベストアルバム的なお楽しみがある
彼らも歴史がありライブ盤はいくつも出しているのだが
こういう名盤に特化したつくりは悪くない




889. 失恋船長 (2025-09-11 03:06:15)

『残暑をぶっ飛ばせLIVE盤』


①Scorpions - Tokyo Tapes
ある意味スコーピオンズの作品で一番聞いたのが今作だろう
ギターはウリ・ロート
あの泣かせの扇情的なギターサウンド
多くのアーティストに影響を与える独創的なプレイ
凄かったね
クラウス・マイネも日本語MCを挟み荒城の月まで披露と感涙です
カヴァー曲もありますが初期の名曲が目白押しです




②ACCEPT ー Staying a Life
よう聴いたアルバムですよね
選曲は偏り気味ですが脂がのったバンドのパフォーマンスを堪能できる一枚
ウド・ダークシュナイダーの声にビビりましたね
最初はもっと普通の声で聴きたいなんて思いましたが
この声あってのACCEPTなんですよ
このアルバム一番の思い出はロールプレイングゲームのレベル上げタイムの時
よくTVの音をミューとして聴きながらやってました
ヘラクレスの栄光とかやりたいなぁ









③Cloven Hoof - A Sultan's Ransom
動く彼らが見れる貴重な映像なのだが
音声がよくない
とてもライブテイクと思えない代物
プロモーション用にでも関係者に配ったのか?と勘繰りたくなる
おそらくスタジオテイクなのか?
スタジオライブなのか?
でも最初は嬉しかったなぁ
落胆も大きいけどね











 
④Iron Maiden - live at the Rainbow
初期のライブらしい荒々しさがありますね
これぞメイデンと呼ぶべきNWOBHMファイター
このラインナップこそメイデンと拘るマニアの気持ちも良くわかります
画質の粗いVHSでよう見たよ




⑤URIAH HEEP ー LIVE IN EUROPE 1979
1986年に突如リリースされたライブアルバム
ジョン・ロートン幻のライブ音源とマニアを喚起させた
このライブならではの荒々しいパフォーマンス
前任シンガーは物が違いますよね
バイロンは器用になんでも歌いこなしますが
子役上がりのCMソングをうたっていただけに個性という点では
ロートンとは比較になりません
またこの澄み切ったパワフルヴォイスも持ち合わせていない
比較論は意味がないがバイロンが名いっぱいカスタムしたN-BOXならば
こちらはフェラーリやポルシェというところだろう
バンドのパフォーマンスも最高潮
出しゃばりヘンズレーもほどほどなんでストレスもない
頭2曲で完全ノックアウトですよ




890. 失恋船長 (2025-09-14 05:11:29)

『残暑をぶっ飛ばせLIVE盤』


①Destruction - Live Attack
暗黒のコロナ渦
その時代にストリーミング配信された無観客ライブ
4人編成だからこそ初期の名曲も再演
素晴らしいショーとなった
円熟味を増したヤンチャメタル
胸中複雑な思いで彼らはライブを行ったのでしょう
歓声のないステージ
モチベーションを維持するのに苦労したでしょう




②Exodus ー British Disaster: The Battle Of '89 (Live At The Astoria)
24年に突如リリースされた幻のライブ盤
初期の頃のライブだけに選曲がピュアスラッシュ
このバンドの魅力が詰まっていますよね
湧き上がるスラッシュムーブメント
ヘアメタル勢へのアンチテーゼとして台頭するのだが
スピードを求めることがダサい時代がやってきた
90年代を前に熱の籠ったパフォーマンスを堪能できる









③SAXON - Hell, Fire And Damnation
ブライアン・タトラーを迎えた新生サクソンのライブ
ちなみにブライアン・タトラーは速い曲が苦手ではありません
これだから複数アカウントは質が悪い
英国の伝統を今に伝えるガチンコメタル
その質実剛健としたサウンドに唸りますね
アメリカンナイズドと日本で叩かれた時代の曲は完全にレパートリーとして外せません
Power and the GloryとCrusaderは代表曲です








 
④Nazareth - Snaz
スコットランドを代表するハードロックバンド
英国ロックを世界中に知らしめた貢献度
特にアメリカン志向も打ち出したのでアメリカで受けた
ダン・マッカファーティーの塩っ辛い個性的な歌声
アクセル・ローズが影響を受けたというのも頷ける共通点がありますよね
日本ではなぜか受けなかったバンド
オープニングナンバーのTelegramからテンションMAXです
そこからRazamanazって
もうヤンチャすぎるぞ




⑤Flatbacker - War Is Over!
青春時代を飾る思い出の名盤
日本にもこんなに個性的で攻撃的なサウンドを
轟かせるバンドがいたことを誇りに思いますね
音楽を国籍で聴くバカの相手は出来ない
今もってインパクト大である
VOWWOW再結成にも鼻血が出たが
何が起こるか分からないので
本気で期待したいです
頼むぜ
HARDBLOWなんて今でもソラで歌える
ミミズも大好きじゃ




891. 失恋船長 (2025-09-18 23:36:51)

『残暑をぶっ飛ばせLIVE盤』


①VEIL - 鹿鳴館 ALL NIGHT METAL PARTY 84 TO 85
日本人好みの哀愁たっぷりのメロディ
日本のギターが程よく絡みある
パワフルなドラムもバンドの推進力となり機能
結局メジャーデビューの夢は叶いませんでしたが
こういう音楽性好きだよなぁ
Devil Womanのような明るめの曲よりも
ダークテイストのあるサウンドに惹かれますよね






②REACTION ー 鹿鳴館 ALL NIGHT METAL PARTY 84 TO 85
メジャーデビュー後はドンドン
ライトなアメリカンロック志向を打ち出しましたが
この時代は泣きのギターを軸に
パワフルなリズム隊がバンドサウンドを支える叙情派路線だった
いかにも日本人的なメロセンスを生かしたバンドサウンド
岸本の歌メロも好きですね









③FLYING VISION - 鹿鳴館 ALL NIGHT METAL PARTY 84 TO 85
元祖ガールズメタルバンドですよね
まだまだ女性だけのバンドに理解がね
いまだに偏見もっているアホウもいますよ
実力派のメンバーが揃った男に舐められない本格派でした
女性ならではのしなやかさが音楽性にも反映
歌も上手くレベルの高い楽曲と演奏で魅了
好きだったなぁ
シンガーの田中はサブリナでメジャーデビューを果たすも
彼女の全力を見せられたかは疑問だ




 
④Murbas - 鹿鳴館 ALL NIGHT METAL PARTY 84 TO 85
結局メジャーデビューの夢は叶わなかったムルバス
関東メタルシーンを語る上では外せないバンドだった
二見学も良かったよ
オミーはDEVILSでメジャーデビュー
広瀬はイエローモンキーで大活躍です




⑤Lizzy Borden - The Murderess Metal Road Show Live
ショックロックバンドという事でもっと色物的なステージかと思ったら
シャープでタイトな演奏
少々走り気味なのが逆にライブらしい荒々しさと勢いを感じる
アルバムよりもずっと攻撃的
これぞライブだ
シンガーのコスプレタイムは少々苦笑いだが
ステージは超一流
アメリカのアーティストは一流の腕前がないとメジャーデビューできない健全さがあった
ヘアメタル全盛の時代がダメにしたんだよなぁ




892. 失恋船長 (2025-09-22 12:39:48)

『メジャーロックでGO』


①ASIA - ASTRA
子供だった頃はむやみに毛嫌いしていたサウンド
日本では産業ロックという言葉を渋谷陽一が生み出し
バカにしていたのですが
メジャー流通した時点で産業です
誰も地下でシコシコと音楽は作らんよ
凄いメンツによる極上のサウンド
これぞメロディアスハードの名盤でしょう
売れたから凄いのではない凄いから売れたの典型例
4分に込められた極上のドラマに昇天
ダークテイストのあるサウンドに惹かれますよね






②Journey ー Frontiers
のちにバカ売れするヘアメタル勢にはない
上手さがありました
下手な奴はステージに立てない不文律
それを金に換えた弁護士とマネージメント
多くのバンドは切り刻まれ最終的に自害
恐ろしいムーブメントですよ
そんな時代の前なので素晴らしい音楽性が詰まっている
誰が産業ロックだって







③ Survivor - Vital Signs
名物偏屈編集長により産業ロックの烙印をおされ
駄作扱いを受けた一枚
ゴリゴリのメタルを聴いているならば納得だ
それならばエアロスミスもKISSもゴリゴリのメタルではない
このアルバムが持つ普遍的な魅力
売れ線と言われるが狙って作れるならば皆が億万長者だ
腕利きのミュージシャンとプロデューサーによるマジカルな共同作業
当然スマッシュヒットですよ
High on Youの歌メロと歌声に胸がキュンキュンです
2曲目でこれだからね



 
④Night Ranger - 7 Wishes
売れましたね
勝負の三枚目で勝ち切りました
絶妙なラインで勝負
ロックの持つ熱さとメジャー感
しかし売れ線になびきすぎない
バランス感覚が今なお魅力的です
時代的にも乗れたよねぇ





⑤Guns N' Roses - Welcome To The Jungle
ヘアメタルムーブメントに辟易していた中で
スリーコードでもカッコいいロックはやれるという
原点を揺さぶるサウンドでシーンに殴り込み
見た目はヘアメタル的だったが
シーンをひっくり返した
でもモンスター化しすぎて新作を作らない
日本でいえばX-JAPANのようなバンドになってしまったのは無念である
カート・コバーンも売れすぎた
ロックビジネスの難しさだよなぁ
リアルタイムで経験できたのは貴重だ
けして上手いバンドでもないのに
このバンドにしかだせないグルーブとサウンドがある
スラッシュとアクセル以外は下手なんだよなぁ
エツコの母乳だにしか聴こえなくなった空耳アワーを思い出す




893. 失恋船長 (2025-09-23 09:00:25)

『血塗られた暗黒ドゥーム』


①Blood Farmers - BLOOD FARMERS
初期サバスからの影響は少ない人生
それでも世間に蔓延るメディア情報をパクり倒すだけの
永遠のニワカよりはマシだ
あいつ等はサバス最高
オジーは別格だとか比較対象がない
知らないのだから仕方ないのだが
サバス最高とオジーは別格だで予防線を張る
本当にサバスが好きならば同じような音楽を探すだろうよ
と大嘘をこきまくる世代は高齢者ばかりというのが嘆かわしい
このバンド90年代にデビューしているのだが
ヘアメタルへのアンチテーゼ
シアトル勢とは違うアプローチで血なまぐさいサウンドを構築
コンセプトであるホラー映画を題材に徹底した世界観を貫いた
今聞いても古さを感じさせないのがドゥームというジャンルの魅力






②Atomic Rooster ー Death Walks Behind You
ベースのいないトリオ編成
低音という点では若干弱いのだが
鍵盤走者が狂おしいほどの旋律を奏で独自性を確立
ギターとヴォーカルを担当するジョン・カンは癖のない歌声なので聴きやすい
ドラムも巧者でリズムを一手に引き受けバンドサウンドを支える
サバスとは違うアプローチで暗黒面をフォローした
ジャケットの裏表のアイデアも魅入られる
1970年リリースの作品なのだがジャンル的に古さは皆無
ありきたりな音楽に飽きたならば是非ともトライしてほしい
崇高で神秘的なサウンドに打ちのめされるだろう







③Church of Misery - The Second Coming
日本が世界に誇るドゥームロックの帝王
もはや世界でも屈指のバンドであり
同じ国籍を持つものとしては誇りにさえ思う
扱う題材はシリアルキラー
個人的にはこの題材がたまらく好奇心をくすぐる
FBI捜査官の本やマーダーケースブックを読み漁っただけに
強烈に惹きつけられた
噛みつくように歌うヴォーカルパフォーマンスも痛みを倍増させる
うねり上げるヘヴィグルーブが本家も凌駕する極上のリズムを叩きつける
ギターも巧者
以外と聞きやすくまとめている点に知性を感じる
聴いているだけで酩酊状態になりそうなグルーブと魅力的なフレーズを奏でるギター
今聞いても興奮する




 
④Kilslug - Answer the Call
究極のヘタウマバンド
通常のロックでは許されない酔っ払いシンガー
または薬やってんだろうと確信するほどだ
それがこのバンドサウンドと溶け合っている
リズムはサバス的な影響が強いが
ギターはノイズを放出とグランジ勢に通ずるものがある
人を食ったようなコミカルな演出
その対比が逆に恐怖を焚きつけるのだろう
異質だ異形の宴である





⑤Mephistofeles - Satan Sex Ceremonies
BANDCAMPで奇跡的に出会ったのが最初
中身は完全に発禁ジャケット
しかしバンドのコンセプト的にはドンピシャリだろう
初期サバスが築き上げた世界観を忠実に継承するようなサウンド
その深く沈み込むヘヴィグルーブとブルースロックから派生したハードサウンド
古典的な手法に彩られたサウンドはクラシックロックを現代に蘇らせたようだ
よくよく聞くと洗練されているのが聞きやすさを誘発している
ドゥーム初心者にはとっつきやすいかもしれないが
いわゆる昔のホラー映画などに理解がないと厳しいのかもしれない。




895. 失恋船長 (2025-09-30 01:10:01)

『ヘヴィメタルが聴きたいNWOBHM編』


①WEAPON ‐New Clear Power
ジェフ・サマーズはいなくともバンドは続く
曲げない信念
洗練度は上がっているが老舗の味は守っている
たらればだが正式なデビュー作を然るべき時期にリリースしていたら
どんなバンド人生が会ったのだろうか?
最新作も悪くない
それだけに余計にそうおもう
バラードなんかも無難にやっていますよ




②Satan - Songs in Crimson
強烈なインパクトを与えるオープニングナンバー
自ら伝説を作りましたね
彼はメタルに忠実だったのに何故売れなかったのか?
前作も良かった
こうして今も刺激的な作風を作り上げる創作意欲
もっと認知されるべきバンドだろう








③Cloven Hoof - Heathen Cross
高低を駆使するシンガーの癖強パフォーマンス
そして伝統的なアプローチで魅了する楽曲
現代的なフィルターを通した古典メタル
その図式は彼らにとっての新たなる聖典となるだろう
インパクトは十分だった




 
④TYTAN - JUSTICE: SERVED!
カル・スワンがいないんじゃねぇと
さみしさもありますが
音楽性はまごうことなきNWOBHM
伝統を堅守しています
○○風もツッコミを入れずに聴くのがマナー




⑤Elixir  - Voyage of the Eagle
このバンドも苦労しましたね
後期NWOBHMでのデビューだっただけに苦戦は必至
その中でも一定のファンを掴みましたが
時代に翻弄
今作は古典の復権でしょう
マニアは待ち望んでいたスタイルでしょうね




896. 失恋船長 (2025-10-07 15:45:38)

『ヘヴィメタルが聴きたい40』後編


①Halford ‐Resurrection
アルバムタイトルが示すように2000年に正統派スタイルで復活
アメリカでどれだけ売れたかは知らないが
日本では好意的に受け入れられた
モダンサウンドに一度は走ったロブ
見事に帰還です
オマージュもたっぷりでしたねぇ
でも次の作品はモダンになったよねぇ




②Racer X - Second Heat
高速ツインギターが話題に
更なる進化を遂げたバンド
ジェフ・マーティンも風邪気味のロブ・ロックなんて言われたりしたが
今作はすべてにおいてパワーアップ
ギタープレイのみならず楽曲の質が上がりましたよね
テクニカル集団による高度なプレイの応酬
スリル満点です
ドラムはスコット・トラヴィス
ベースはジョン・アルデレテ






③Precious - To Glory We Steer
名曲Burning Vengeanceで幕が開ける梶山章の名を知らしめたバンド
アルバム一枚で消えたしインディースだったのだが
そのインパクトは凄かった
後に日本のレコード会社の意向もあり
ジョー・リン・・ターナーとコラボしたりするのだが
この時代のサウンドが一番好き
本人的には本意じゃないらしいが
様式美系を愛する者にはたまらんものがある
名手高濱祐輔の出番を増やせば尚更すごいものになったろう




 
④MARINO - TARGET 
オープニングナンバーに悶絶
そして名曲IMPACTへと雪崩れ込む展開に
これは凄いアルバムになると確信しましたね
関西の重戦車と呼ばれた初期の作品
まさにインパクトなアルバムだった
何度聞いても興奮する
そして泣かせのバラード系も絶品のバンドだった





⑤Panther  - Panther
イングヴェイの元を離れたジェフ・スコット・ソートが参加したバンド
正統性の強いアメリカン裏街道メタルをやっている
メジャーデビューの夢は叶わなかったが
ジェフの歌の上手さがクオリティを上げている
正攻法すぎるのだが
No Remorse Recordsからデモ音源プラスで復活した時は嬉しかった




897. 失恋船長 (2025-10-13 17:34:44)

『ヘヴィメタルが聴きたいNWOBHM編』後編


①Holocaust ‐The Nightcomers
今のご時世バンド名だけでも厳しいでしょうね
ムーブメントに乗りデビューを果たした
英国的ブギースタイル
そして邪悪なる感性が支配するハードサウンド
彼らは自らのルーツを上手く機能させている
Death Or Gloryなんかは多くのバンドにカヴァーされた
黎明期のヘヴィメタルにおいてこのバンドは
確実に影響を与えている




②Soldier - Heavy Metal Force
英国のバンドらしいビシャビシャに濡れたメロディ
あのジットリとした質感を適度は硬質感
NWOBHM期にシングルをリリースするもフルアルバムに漕ぎつけられなかった
NWOBHMあるあるなのだが
自主製作でLIVE盤を出して終了
うつろいでいくメタルシーン
しかし彼らは有名になれなかったが確実に爪痕を残した
シングルに収められたSheraleeとForceはNWOBHMを象徴するような名曲だ









③Demon Pact - Demon Pact
初期のメタルらしい悪魔崇拝的な背徳感
その邪悪なるメッセージ性を音に閉じ込め
独自のスタイルを築き上げている
美意識の高いメロディは魔術的な響きを轟かせ
聴くものを禁断の世界へと誘う
メジャーデビューの夢は叶わなかったが
マニアには愛された
NWOBHM四天王なんて寝ぼけたことは許せない身としては
もっと掘り下げるジャンルなんですよね
日本では誤った認識が流布されすぎている




 
④Sparta - Use Your Weapons Well
このシケシケ感がたまりませんよね
なんか戦いたくなるようなバンド名ですが
そういう意味での勇壮なサウンドは足していませんが
古の古典ロック感はバリバリです
四畳半一間のスペクタルサウンド
これぞNWOBHM
メジャーになれなかった男たちの初期作品
そして彼らが本気で復活した時は驚きましたね
こういう音にノスタルジックを感じます
麗しのNWOBHMここにあり





⑤Seventh Son - Dangerous Kiss
遅れてきたルーキーとして1987年に音源を産み落とす
もはやNWOBHMなど時代遅れなのだが
ヘアメタル全盛の時代に一撃を喰らわした
ちなみにNWOBHMっての1980年の初頭に起きたムーブメントなので
こういう作品を後期NWOBHMと呼ぶと
おかしな人間扱いされた経験があります
あんときは顎が外れるくらい驚きましたね
いやー音楽性の話をしているのにねぇ
その人には事象だからねぇ
たしかにそうなんだけど
それを現代まで脈々と受け継いでいくんですけどね
だからNWOBHM四天王なんてデマを信じるんだなぁ
マニアには是非ともトライしてほしい
ちゃんと1987年を意識しているから




898. 失恋船長 (2025-10-15 02:52:35)

『3連休は金田一耕助三昧』


①悪魔が来りて笛を吹く
西田敏行が主演した珍品
正直まったく金田一耕助に見えないしイメージとかけ離れている
もう駄作フラグがビンビンに立っているのだが
正直原作の持つ陰惨さがマイルド化
そして肝心の悪魔についても語らず
当然なぜ悪魔が来りて笛を吹くなのかにも繋がらない
何度見てもダメな作品なのだが
個人的にはTVヴァージョンが丁度いい
30分ほどカットされているのだが
若干不自然さが残るが妙に繋がっている
サクサク進むのでそれでも十分なのだが
今回は正規の尺で楽しんだ
悪口を言っているのだが金田一耕助シリーズは
子供のころ見たのでもう刷り込まれている
だから何度見ても面白いし飽きない
年に数回見ている
これもその一つ
期待したNHKヴァージョンは
原作に忠実に作るという当初の触れ込みはなくなり
大胆なアレンジを行った
吉岡秀隆も金田一耕助には見えないが
西田敏行よりはマシだ
どっちも芯喰ってないけどね




②本陣殺人事件
トリック自体はトリッキーなので
そこには対して興味がわかない
この物語はやはり動機だろう
今では到底通用しない貞操観念が悲劇を生む
そして名家に生まれたというか
家父長制にも切り込んでいる
原作よりも時代設定を近年に置き換えた作品
中尾彬の金田一は西田敏行よりも全然ハマっている
彼の静かな演技は金田一耕助に値する
まぁ今でもアイドルの処女性を信じるというか
恋愛をご法度にする感覚というものが残っている日本
まぁそういう意味ではこの動機も現代に繋がっているのだろう
ワシにはアイドルだって性欲あるのだから処女かどうかに興味なし





③獄門島
金田一耕助シリーズ唯一の淡い恋を描いている意欲作
見立て殺人に取り組んでいるのもポイントなのだが
正直映画版は犯人を変えたので
原作よりも意味合いが弱まっている
その為に砂の器プチヴァージョンも盛り込んだ
ちょっとやりすぎなのだが
全ては大原麗子の美しさで帳消し
子供の頃に見たときは大原麗子さんの美しさに息をのんだ
ある意味初恋なのかもしれない
そして浅野ゆう子も長女の役で出ていましたね
やっぱり石坂浩二の金田一が一番イメージに近いだろう




 
④悪霊島
鵺の鳴く夜は恐ろしい
というキャッチコピーとCMが怖かった
しかし映画自体は中途半端
ある意味失敗の部類に入る
原作とは違うアプローチ
鵺の鳴く夜は恐ろしいが弱い
ビートルズをぶっこみ
現代的な思想を持ち込み戦後を清算しようとした
そうなると金田一の服装はダサすぎる
鹿賀丈史もけして悪くないのだが
ちょっと野性味が強い
金田一耕助は病弱で青白い顔の知的な青年だ
佐分利信再登板も岩下志麻の熱演も無駄
やはりネタバレに進む展開が強引すぎて
そしてあっけない解決
市川崑を意識したサブキャラも含め弱い
全部弱い
しかし大好きで何度も見てしまう
たいして面白くないのに不思議なものだ
なぜかわからんが見たくなる
子供の頃の印象というのは相当強いんだろうね





⑤八つ墓村
渥美清の金田一耕助もイメージと違うのだが
流石は名優上手く存在感を消してやり切った
それは原作も同様で金田一はほとんど活躍しない
そしてこの作品は映像に恵まれていない
二時間ドラマは勿論だが
映画も原作とは程遠い出来栄え
キャラも生かせず主要な役割を担う人物を省いている
それだけにやるならば2部構成でしょうね
映画と言えば市川崑と豊川悦司がタッグを組むも失敗に終わる
渥美清ヴァージョンも途中までは良かったが
大オチで脱力
子供ながらに小川眞由美がバケモンになった瞬間に何故だと叫びたくなった
あの瞬間にすべてが台無しになった
原作にはない呪いの系譜というのも面白かっただけに
あれはいただけないぞ
あの展開さえなければ惜しい
そして夏八木勲の落ち武者と山崎努の狂乱は本当に怖かった
山崎努のご乱心は歴史に残る名シーンだろう



⑥ほかにも犬神家や女王蜂も当然見たのだが
最後はまったく関係のない映画で終了
それは放題『ホラー喰っちまったダ!』
サブタイトルやめられない、とまらない人肉バーベキュー
脱力である
これを見る勇気が出ない
しかしホラーマニアとしてはいくしかない
1979年の映画なのだから特撮もそこそこだし特殊メイクにも期待できない
ストーリーも知れている
それでもチャレンジするのがマニアの性
レンタルビデオ全盛の時代だから見ることができた
逆にAmazonプライムでは見られないだろう
最後にバカバカしい珍品ですべてをひっくり返すのが傾奇者
実際に金を払うほどではない
本当にバカバカしい苦行映画である




899. 失恋船長 (2025-10-19 00:32:25)

『3連休はミステリー』


①湯殿山麓呪い村
角川映画の好い所と悪いところが出ています
タイトルだけで呪われそうですが
そこまで凄くない
黒澤明方式のロングカット
自然光を使った撮影と
子供の頃は理解できなかったが
大人になると見え方が違う
セブンやオーメンなどの金字塔ホラー系は
何度見ても面白いが筋は完全に覚えています
エクソシストもそうだが
ノーカントリーだって何回見ても面白い
ところがこういう映画は何回見ても覚えられない
つまらないからだ
だけど好きなテーマだから見てしまう
即身成仏たまらんねぇ
でも出演者だれも今作が代表作にはならんだろう
仙道敦子さんが初々しい




②死霊の罠
国産スプラッタームービーの最高傑作
続編となる2があまりもぶっ飛んだ映画だったので
闇に葬られた感がある
なによりコンプラが厳しいから今作がTVで放送されることはない
最初の拷問シーンが怖かった
途中だれるんだけどね
でも桂木文と小林ひとみの殺害シーンはみもの
特に小林ひとみの殺され方は
ある意味支離滅裂な展開なのだが
残酷である







③天国の駅 HEAVEN STATION
吉永小百合さんが大胆な役柄に挑戦している
こういうのもやるんだと驚いたが
たいしたチャレンジとは思わない
それにしても西田敏行はいい演技をした
そのおかげで感動的な話になっている
年に一回はみたい映画である
脇を固める俳優がいいのよね
津川雅彦の本性が出る場面とか
中村嘉葎雄の切れっぷりとかね





 
④SMILE
非常にシンプルで分かりやすい
話もサクサク進むし怖さも絶妙
昨今のコンプラを意識しつつも
謎を追いかけながら死の呪いから
逃れようとする展開はリングだろうけど
もう皆が共有するアイデアだから
見せ方さえ良ければね
続編イマイチだったなぁ






⑤夜の道標
WOWOWドラマから
この物語は難しいテーマを取り扱っている
最後は少々劇画すぎるのだが
あの肩車するシーンはとても良かった
難しい問題を扱っている
WOWOWドラマは最終回がイマイチな物語が多いのだが
今回は成功だろう




900. 失恋船長 (2025-10-20 02:49:53)

『ヘヴィメタルが聴きたい41』


①SKILLS ‐DIFFERENT WORLDS
フロンティアレーベルが送り出した新バンド
ブラッド・ギルスとビリー・シーンが参加した事が話題だが
その二人のコラボが激押しなわけではない
胸板が厚そうなドン・ムラコばりに熱の籠った歌声を披露する
ブラジル人シンガーのレナン・ゾンタに比重がかかっている
勿論ブラッドのギターも楽しめるのだが
ロニー・ロメロ系の胸毛ボーボー南米スタイルの熱い歌声は
アレッサンドロ・デル・ヴェッキオ主導のメロディックロックとダンス
上手く機能させた
快活でハードなサウンドは外連味がない
泣き過ぎない絶妙な間を行っている




②兀突骨 - 黄泉ガヘリ
我らが国産デスラッシュメタルの侍
孤高の浪人メタル集団
彼らのスタイルは敗者の美学に焦点を当てること
打ち捨てられた無念の思いが
苛烈なるサウンド共に成仏
このバンドの強みは演奏に人間力が宿っていること
昨今のテクノロジーに頼り切ったサウンドとは一味違う
キレのあるドラム
慟哭の咆哮を轟かす歌声
そしてギターは多彩な表現方法を用いり狂気の沙汰に浮世の風を吹かす
複雑な技巧を散りばめ構築するサウンドは唯一無二の個性は発揮している
スラップベースも強力な武器
テンション上がりますよね
とにかく海外で売れろ
彼らの未来に幸あれと願うだけですね
こんな素晴らしい音を出しているのにねぇ







③花冷え。 - ぶっちぎり東京
今やラウドロックの可能性を一番広げているのは彼女たちでしょう
なんでもありのミクスチャーロック
J-POP臭もうまく取り込み面白おかしいカラフルな音楽性を披露
海外でウケたのも頷けるジャパンカルチャーを嫌味なく押し出す
まぁ個人的には恥ずかしくなる瞬間は沢山あるし
永遠に主食にあるような音楽性ではない
しかし若い人たちが耳を傾ける理由は大いに理解できる
なにより邪魔をしたくない
商業誌の体たらくには頭が痛いよ
いつまでスティーブ・ハリスに頼るのだ




 
④ANTHEM - BLACK EMPIRE 
坂本英三時代の傑作にて坂本英三の最高傑作
常に森川之雄を比較される運命にあった英三さん
しかし今作にパフォーマンスに異論を挟む余地はないだろう
今聞いても素晴らしい曲とパフォーマンスに彩られている
再結成後のピークは今作だったろう
あとはいつ森川と合流するかだった
そして曲をかける相棒探し
福田洋也さんと和解できないもんかねぇ





⑤RIOT  - Nightbreaker
カヴァーソング多めでリメイクもあったけど
このアルバムには凄く思い入れがある
Thundersteelは傑作だがヴォーカルは好きじゃなかった
同じ透明感のあるタイプでも
こっちはエモーションさがあったのでね
何故思い入れがあるのか?
それはライブにいったのにマイク全然ダメだった
その後マルデ・ダメオをいう称号を頂くことになる




901. 失恋船長 (2025-10-27 04:30:17)

『ヘヴィメタルが聴きたい41』後編

①BLACK SABBATH ‐THE ETERNAL IDOL
なんかもう無かったことになっているトニー・マーティン時代のサバス
このアルバムなどある意味最後のサバス名義と呼べる傑作
商業主義を排したドラマは今なお色あせない煌びやかなセンスが散りばめられている
漆黒の闇に輝く美旋律の数々
究極の暗黒様式美がここに誕生した




②OZZY OSBOURNE - NO REST FOR THE WICKED
オジーのプロ意識の欠けた振る舞いに腹を立てたジェイク
レコーディングでも散々振り回されたことをインタビューで語るなど
確執のあったジェイクの後任は話題の的
インペリテリもオーディションを受けたと聞いたことは驚いたが
無名の新人ザック・ワイルドが選ばれるとは
ヘヴィでファットなギターサウンドは新時代への布石を打つ
リリース当時はちょっと外したとか言われた今作
しかしこれ以降は引退騒動も含め
オジーはメタルらしいアルバムを作っていない
ヘヴィメタルという枠組みの中では最後の作品はこれだろう
オープニングナンバーはヘヴィメタル史に残る名曲だ







③Outrage – Live And Rare Vol.2
橋本直樹脱退前のデモ音源が聴けるのが嬉しい
ライブ音源やデモが中心でマニア心をくすぐる
その中でも一番興味をそそられるのが
伊藤千豊が歌うUnder Control Of Lawが聴けるのがポイントだろう
アメリカのコンピ作にも提供した貴重なデモ
幻の一曲である



 
④Vanize - Twins?
あのピーター・ダークシュナイダーが歌うバンド
ウドとは兄弟なのだが声までソックリだとはね
だからと言って曲までACCEPT風味が強いとね
ちょっとやりすぎなのだが今作がリリースされた時期を考えると
正統派マニアにはありがたい存在となる
でもメジャーになれなかった
やっぱりウドすぎるからだろう






⑤Hellion - Hellion
ストレートに打ち鳴らされるアメリカンメタル
その裏街道をド真ん中で走る姿は頼もしかった
女性シンガーという存在における偏見と差別
昔はエグかったよ
勢いに満ち溢れたスピードナンバーは今聞いてもカッコいい
懐メロだけじゃない純粋さが魅力



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